「なんかカッコいい」を極める人たち

睡眠時間が短くても平気な人を
「短時間睡眠者(ショートスリーパー)」と呼ぶらしい。

なんか肩書きか技の名前みたいでカッコいい。

語感的にコナンの映画のタイトルにもありそうだ。

『名探偵コナン　一流の短時間睡眠者(ショートスリーパー)』。

「眠り」だけに小五郎が主役なのだろうか。

逆に長く寝る人は何と呼ぶのだろう。

調べてみると「ロングスリーパー」らしい。

私はどちらかというとlongの方だ。

６時間以上寝た時と５時間しか寝てない時では明らかに体調が違う。平日でも休日でも寝起きは割といい方だが、日中が終始眠い。休日は３時間以上昼寝をする。体質的に私はよく眠らなければならないタイプらしい。

なので、睡眠時間が短くて済むことは少し羨ましい。健康に良いかどうかは別として、長く起きている方が時間を有効活用できる。

特に学生時代は勉強時間を確保したくて、漫画ハンターハンターに出てくる「ビスケ」というキャラクターの「３０分睡眠で８時間寝たことに相当する」、『桃色吐息(ピアノマッサージ)』という能力が欲しいと友人と盛り上がっていた。

睡眠時間が極端に少ない人なら心当たりがある。

高校時代にクラスに就寝時間がＡＭ５時だという人がいた。それは短すぎてもう睡眠のうちに入らないのでは？　それでも普通に授業を受けていたので問題はなさそうだった。当時はこの言葉を知らなかったが、その人こそまさに「ショートスリーパー」だったのだ。ちなみにその人は必ず朝のチャイムと同時に教室に入る。絶対に遅刻はしない。やはり、何かしらの能力者だったのだろう。　

「ショートスリーパー」。いつから浸透した言葉なのかは不明だが、「ノマドワーカー」「ゲーミングチェア」と並んでいかにも現代人が好きそうなワードだ。その言葉自体に罪は無いが、「あー俺今日２時間しか寝てねーわーwww辛れぇわーwww」がどうしても脳内でチラつくのは仕方ない。

しかし憧れというか、「自分ショートスリーパーなんですｗｗｗｗ」と言ってみたい気がしないこともないかもしれない。「毎日2時間しか寝てないの！？すごーい！」と、少しは驚いてもらえるし、話のネタにもなるだろう。

そんな自慢にならないけど自慢したいシリーズとして自分にも思い当たるものがある。

私はブラックコーヒーが飲める。

大したことは無いかも知れないが、意外と周りにブラックを飲める人が少ない。逆に自分は砂糖やミルクが入っている方が甘くて持ち歩いて飲むには途中で飽きる。(カフェとかでは普通に甘いのも飲む)　それに私がブラックコーヒーを飲めることが周りの人にとって意外らしく、いつも珍しがられる。単純な私はブラックコーヒーのペットボトルを持ち歩くのってカッコいいんじゃね？　と思ってしまった。

しかし、困ったことに「ショートスリーパー」のようにブラックコーヒーを飲める人を表すそれっぽい言葉は存在しない。ネットで調べても出てこなかった。こうなったら自分で名づけるしかない。
「ブラッカー」？「ノンシュガラ―」？　

自分はネーミングセンスが無いので、コナンのスタッフか冨樫先生にお任せしようと思った。